インドネシア紀行(7)いまどきのインドネシア中学生とペットたちほか

夜のワヤン・クリッ上演まで時間を潰そうと散策しておりますと、閉館時間を過ぎたフレデブルク要塞博物館の敷地内に人影があるので、入ってみることにしました。

f:id:takibata:20140404121042j:plain

f:id:takibata:20140404121111j:plain

ここが入口で手前は駐車場とペチャのたまり場になっています。

f:id:takibata:20140404121209j:plain

入ると左右に銅像と大砲のミニチュア?があり、いかめしいのですが、奥のほうに若い人たちの姿が見えたので近寄ってみました。

f:id:takibata:20140404121331j:plain

これは、コスプレ撮影会だろうか??とさらに近寄って行きますと・・・。

f:id:takibata:20140404121434j:plain

彼、彼女たちの方から、宝物を見せに来てくれました。

f:id:takibata:20140404121521j:plain

立派な蛇ですね~~。(私は触る勇気はないけど、見るのは全く平気です。)

f:id:takibata:20140404121801j:plain

おお、これはナイス!しかし、何で引き紐付けてるんですか?散歩させるのか・・・・?

f:id:takibata:20140404122130j:plain

似合ってますね。

f:id:takibata:20140404122310j:plain

普通の女の子ですよー。このあと、すぐにギターを弾いてくれました。

f:id:takibata:20140404121710j:plain

この写真の奥のほうに写ってるのが引率の先生で、中学校の卒業記念にここに来たそうです。中学生たちは人懐こいのですが、英語で会話するのは照れ臭いみたい。日本人と同じですね。先生は、赤ちゃんを連れていましたが、英会話は私よりずっと上手。インドネシアでも中学校で英語を教えているけど、みなシャイだから話せない、とのことです。

この場所(フレデブルク要塞博物館)は、この子たちにとって大事な場所だから連れて来た、と言われたので、私たち日本人は謝らなければならない、と伝えましたが、お互い戦争を知らない世代ですから、日本人に対する悪感情を特に示されることはありませんでした。

先生を交えて、この中学生たちとは、マンガ、アニメの話に。ドラエモンは知ってる、ドラゴンボールは分からないようでした。えーと、他に何があるかな?キティちゃん、リラックマは知っていました。日本の歌だ、と言って女の子たちは歌を歌ってくれましたが、TVのない私のほうが知らない・・・。きゃあきゃあ言っているうちに男の先生が現れ、集合時間のようでしたので、そこで別れました。

このわずかな時間が、今回のインドネシア旅行のハイライトでした。

このあと、市場やショッピングセンターをうろうろ。

f:id:takibata:20140404123811j:plain

ドリアン先生が吊るされています。

f:id:takibata:20140404123856j:plain

ショッピングセンターのフードコートで食事。そのあと、スーパーマーケット階に上がってびっくり。食品レジの横で、車を売っています! 

f:id:takibata:20140404124045j:plain

鮮魚売り場。

f:id:takibata:20140404124109j:plain

夜の8時まではまだだいぶ時間があったので、一旦、ホテルに戻ることに。もう一度、出かけるのは億劫な気もしましたが、せっかくここまで来たのだから、職業柄、ワヤン・クリッ(影絵芝居)は見ておかないと、と。そもそも、インドネシアを旅行先に選んだきっかけの一つは、天理参考館で影絵芝居の展示を見て、印象に残っていたことでした。7時40分ほどにホテルを出て、わあ、遅刻かな、と思いながら暗くなった道を急ぎました。下見をしていた会場のソノブドヨ博物館は、門があいている気配もなく、隣接したお店の人に尋ねてみると、入口は南側をぐるっと回ったところだと教えてくれました。

f:id:takibata:20140404124946j:plain

無事、受付を済ませ、開演時間まで、影絵人形制作の様子を見ます。先客はアメリカ人の女性で、ガイドさんか運転手さんが購入を勧めていました。ワヤン・クリッの会場に入って、彼女と2人きりでしたので、しばし、四方山話。彼女は今朝、早朝4時発でボロブドゥールへ行って来たので、眠たいとか。私は路線バスで昼間に行った、と言ったら、プランバナンも行ったのか?という話になり、プランバナンの方が行き方は簡単ですよ、と教えてあげました。彼女は明日、帰るので、次回はプランバナンに行ってみたいと。

f:id:takibata:20140404125536j:plain

これが演奏と人形の操作が行われる裏側の方。途中で、これは裏なんじゃないか、と気づいて、表側へ移動しました。

f:id:takibata:20140404125750j:plain

表側はこんな感じ。

f:id:takibata:20140404125819j:plain

非常に細かい透かし彫りが見事です。

f:id:takibata:20140404125657j:plain

歌を歌っているおじさんが、影絵人形も操作するのでしょうか?暗いのでそのあたりはよく分かりませんでした。女性たちは、歌が専門でした。2時間、動きの少ない影絵芝居をじっと見ているのは、我慢大会的なところがありましたが、寝ることはなく、最後まで見通しました。

帰路はさすがに暗く、タクシーも見当たらず、思い切って、ペチャ(自転車タクシー)に乗ってみました。乗る前に、値段交渉。2と言うので、2,000ルピアか(20円で漕いでもらうの悪いな~~)とか申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、いざホテル前に着いてみると、20,000ルピアのことでした。人によって、単位の切り方というか下の桁の切り取り方が違う。えっ、と思いましたが、それでも200円弱ですから、サンキュー!!と大きな声でお礼を言って20,000ルピアを渡しました。

この辺りから、俄然、インドネシアの徴税事情はどうなってるのだろう、と興味が湧きました。こういう個人営業の人とか、先ほどのアメリカ人女性を案内してきたガイドさんか運転手さん、今回は彼女は買い物をしませんでしたが、もしお土産を買えば、連れてきた人には、何がしかのキャッシュバックがあるはず。でも、所得として申告しませんよね、普通。こんなこと考えたのは、ギリシア行った時に、レストランで客引き専門にやってるおじさんがいて、後で、おじさんが店の人から紙幣受け取ってるのを目撃したからです。そして、ギリシアの財政危機は、税金として把捉されない収入の割合が多いからだとか。何か、似たものを感じたのですが。

夜、ホテルの机の上に、ステッカーが貼ってあるのに、ふと気づきました。ドリアン先生は入室禁止ですって。

f:id:takibata:20140404131959j:plain

そして、ふと思い立って、机の引き出しを開けてみると・・・

f:id:takibata:20140404132114j:plain

右側にコーラン、左側に聖書が入っていました。