インドネシア紀行(5)ボロブドゥールの動物彫刻ほか

さて、ボロブドゥール本体に辿り着きました。人が多いのは、プランバナン同様、表(東)の部分だけです。まずはぐるりと外周を回ってみました。外周には、カメラを構えた白人の単独行動の男性がポツリポツリいる程度です。このあと、順繰りに時計周りに下から回廊を順番に回っていきました。こんなもの好きなことを炎天下にしているのは、私くらいのもので、ほとんど人とすれ違うこともありません。

現地では、東西南北がよく分からず、強い日差しが眩しく、「歩き方」の解説図も絵や写真が細かいので、どこがどこだか、よく分かりませんでした。でも、今、「歩き方」と写真と記憶を総合してみると、正面東の第一回廊から順番に回っていったようです。

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以下、印象的だった動物の壁画を。

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ユーモラスなゾウさん。

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これは、牛への愛が満ち溢れているような・・・。

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これも牛さんです。

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シカですよ~。

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ウサギさん。

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上から見下ろした史跡公園。ヤシの木が点々と。

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荷を積まれたゾウさん。

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カタツムリか?

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だんだん、上の方へ上がってきました。

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円段部分のストゥーパ。この辺りは本当に暑くて。目玉焼きになりそう!って思いました。

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ストゥーパの中には仏さまが。

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ボロブドゥールを堪能して、下まで降りて来ました。というか暑くて、木陰で休憩・・・しているうちに、ちょっと気分が悪くなってきました。暑すぎて。ちょうど、午後1時前くらいで、一番暑い時間帯。人影も遺跡にはほとんどなく。空いていてよかったですけど。遺跡の巨大さは、ここに写っている人の大きさと比べてみて下さい。

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プランバナン遺跡公園とよく似た、開放的な博物館もありました。建物内には、遺跡修復の写真がありました。

日陰でだいぶ休憩したあと、帰路についたのですが、出口のところには、行きに「あとでね~」と言って撒いたガイドブック売りのおじさんがしっかり待っていました。うわあ、しまった。あれこれ断ったのですが、ウソつきになるのもなあ、というのと、プランバナンでガイドブックを買わなかったことを若干後悔していたのと、このカタコトの日本語のガイドブック売りのおじさんが粘り強いので、「あなたには負けたわ~」と言って、値段交渉に。20と言うのを15くらいに値切ったかと思うのですが、カラー印刷の5ミリ厚さのガイドブックが200円とか150円とかで買えるの?桁間違えてない?でも、1,000円札相当のお金を出した記憶はないので、しかも、私がお金がよく分からずに、財布の中をごそごそ探っていたら、おじさんが覗き込んでくるので、「あーー、見てる!」とか言いつつ、おじさんは、その緑の、とか言うので、緑のお札20,000ルピアを出して、おじさんは周りにいた物売りのおばさんからお釣りをかき集めて、5,000ルピアくらい返してくれたんじゃないかと思います。しかし、物価も紙幣も、ホントよく分からない。

私がガイドブックを買ったのを見て、今度は木彫りのお面売りのおばさんがカタコト日本語で、執拗にお面を売ろうとしてきます。でも、お面は全く買う気がないので、断固として断りました。でも追いかけてきて、すごいパワーです。最後は諦めて去っていきましたが。

インドネシアのひと、すごい。もの売りや、客引きを鬱陶しいとか迷惑とか思う気持ちは、このあたりで薄れていきました。彼、彼女らの生きるための行動力。日本人の多くが失ってしまったものが、ここにある、と思うようになってきました。

史跡公園を出て、バスターミナルに戻ります。最初、市場の方に入り込みました。

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バスターミナルはあっちだよ、と教えてもらい、バスターミナルへ行くと、地元高校生くらいの男女がたくさん入っている、よさげなお店があったので(地元の若い子が行く店は安くておいしい)、思い切って入ってみました。英語がほとんど通じないのですが、食材指さしで、お店の女性も何度も材料を確かめてくれて、最初は春雨のスープ、とてもおいしかったので、今度は焼きそばを頼んだつもりが、中華麺の入ったスープが出てきましたが、やはりおいしかったです。その間、若い子たちは、私を観察しては、笑っています。ひとなつこいというか、直接会話は私とはしないのですが、好奇心津々で眺めてくれていました。

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左横にあるのは、唐辛子です。

お会計を済ませ、ジョグジャカルタに行くバスを尋ねたら、ちょうど、今しも出発しようとしているバスで、飛び乗りました。 以下、続く。