科研の書き方が書けん!
「科研が書けん!」は有名なフレーズですが、私の場合、ここ数日、「科研の書き方が書けん!」というプレッシャーに苛まれていました。近々、学内で「科研の書き方」説明会の一部を担当しなければならないことになり、当日配布資料があるなら、9月5日までに送ってね、とか言われていたので。
もう、ここ数年、ずっとスランプです。どれだけスランプかと言うと、ブログの更新も出来ないほど、書けない病に取りつかれています。140字以内なら書けるんですけど。
プレッシャーを振り払うべく、当日配布資料は書きました。紙ベースです。何故なら、パワポ作るの下手だから。でも、参考サイトとか、申請書の見本とかは見せたい! リンク集を用意していないと、当日、検索でローマ字入力間違えたりしたら、恥ずかしいではないですか。もたつくと、時間勿体ないし。
以前は、授業で見せたいサイトは、はてブに登録していました。でも、はてブの仕様が変わってから、使う気が失せました。PCのお気に入りでもいいんですが、ろくでもないサイトばかりお気に入りに登録しているのを同僚には見られたくない。リンク集のためだけに、新しいブログつくるのも、ちょっと。
という訳で、ここに貼っておくことにしました。
まず、KAKEN https://kaken.nii.ac.jp/ ここで、応募しようと考えている細目名や、自分の恩師や尊敬する先輩、学会でキラリ光る人の名前などを入れて検索。どんな研究課題名にしたらいいか、参考にしましょう。細目選びの参考にも。
研究計画調書の採択されやすい書き方は、「審査の手引」(特に第1段審査=書面審査)を熟読するに限ると思います。審査委員が「審査意見」を書く時に、研究の内容、意義、独創性、見込まれる成果、がパッと見て分かるように書けばいいのです。自分で一度、「審査意見」を書いてみるといいですね。
「審査の手引」https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/01_seido/03_shinsa/data/h25/h25_tebiki01_dai1.pdf
ここの6-7頁(第2段審査に有効な審査意見の例)を参考に、自分の研究計画調書を審査してみましょう。
全く書き方が分からない、という場合は、知り合いに頼んで、すでに採択された研究計画調書や、不採択になった研究計画調書を見せて貰いましょう。採択されたのと、ダメだったのを比較するのが手っ取り早いです。そんな知り合いはいない、という方は、ネットで公開されているのを参考にしましょう。
少し古いですが、松田裕之先生のものなど。
「生態系管理の順応的制御ルールに関する群集・空間生態学的研究」
http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2005/esm.html
「生態リスク管理の行政事例研究と管理手法の統合」http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2006/ERM06.html
すごくハードル高そうですが、数年前に検索した時にヒットした数少ない申請書の見本でした。研究目的の書き方や、準備状況など、ああ、こんなのが理想か~~(ため息・・・)と。
当時ヒットしたすごいな~と思ったもう一つはこれ。
科研費LaTeX - 2008(H20)年度版 http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/kakenhiLaTeX/index_2008.html
これの出力例が楽しい。あの有名なヤツです。
ちゃんと2014年度版もすでに公開されています。
http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~taku/kakenhiLaTeX/
もちろん、ラテフなんて使えません、私は。これは息抜き用です。
あと、当時、とても参考になったブログがありました。研究計画調書の書き方が具体的に示されていて、それを真似して書いて見事採択されました。何が良かったかというと、「研究計画・方法」欄に、年度ごとに表を作って、具体的スケジュールを書く、というものです。これは、審査委員には一目瞭然なので、おススメですが、採択された後、その表通りに進まなくて、とても申し訳ない気持ちになりました。それが欠点です。でも、採択されるだけなら、とてもよい方法です。残念ながら、このブログを今となっては探し当てることが出来ません。意地になれば探せるかもしれませんが。
最近は、分からないことは、何でもGoogle先生に聞いてみよう!です。
適当に検索すると、松下祥子先生のパワポに遭遇しました。最初は、あ~お尻が痛くなるっていうの、分かる分かる~、と軽い気持ちで見ていたのですが、この方、すごい方のようです。
じっくり見ると、審査委員の審査ポイントを絶妙に解説されています。
「研究計画調書を見比べて想うこと ver.2」
www.kenjm.cst.nihon-u.ac.jp/joseikin/H23doc/H23-7matsusitasensei.ppt