インドネシア紀行(10)ジャカルタ到着

だいぶ日が空いてしまいましたが、インドネシア紀行の続きです。

2014年3月15日(土)、ジョグジャカルタからジャカルタに移動しました。ジョグジャカルタのホテルからは、ベルボーイさんに普通のタクシーを呼んでもらい(たぶん、ホテル前に停まっていた)、何事もなく空港に到着、空港には品ぞろえのよい書店があって、地図などを買いました。

ジョグジャカルタのK.C.アディスプチト空港でガルーダ・インドネシア航空機に歩いて搭乗するところ。↑

ジャカルタスカルノ・ハッタ空港で、タクシーカウンターへ、「ブルーバードのタクシー」へと一直線に向かったはずが、Birdの文字を見て何の疑うこともなく・・・。ところが、カウンターのおじさんは、600,000ルピアと、とんでもない額を言うではありませんか。高すぎるし、そんな現金持ってない、と言うと、じゃあ安い方で、ということで360,000ルピアと書いてくれました。これでも高い、「歩き方」に書いてある料金と全然違う、と思ったのですが、諦めてクレジットカードで360,000ルピア払いました。

おじさんが乗り場に案内してくれると、ブルーならぬ黒塗りのえらい豪華な大きな車が停まっています。ここに至って、タクシー会社を間違えた、と気づきました(実は、同系列のようで、カウンターがブルーとゴールデン、別にあるのか不明です。ともかくBirdの字につられました)。

http://www.bluebirdgroup.com/passenger-transportation/executive-taxi-silver-bird

車高の高い大きな車とタクシーサイズの車と停まっていて、おじさんに、こんな大きいのでなくていい、とか言っていましたが、小さい方の料金(360,000ルピア)で、大きな車に乗せてくれたようです(600,000ルピアの)。我が人生で乗った、一番豪華な車でした! 後から色々調べると、シルバーバードに乗ったようです。要するにバードが付くのは全部同じ会社。次回からは、タクシーカウンターではなく、普通のタクシー乗り場でブルーバードに乗れば問題ないと思います。3,600円程度で数十分間、超高級車に乗るのも、悪くないかもしれませんが。
車を待っている間、おじさんと少しお話したのですが、同じ会社のスタッフを指して、「彼は日本で働いていた」というので、ハローと声を掛けましたが、その男性は無言でした。日本で嫌な思いをしたのでしょうか。

運転手さんは英語を全く話さないようで、これはジョグジャカルタとは大きな違いでした。この後、何度かブルーバードタクシーに乗ったのですが、やはり英語が苦手(ほとんど話さない)運転手さんが大半でした。

スカルノ・ハッタ空港からジャカルタ中心部へ向かう高速道路の沿線には、大規模なスラム街が広がっていました。ジョグジャカルタも民家や商店は質素でしたが、ジャカルタの高速沿いは見るからにスラム。リオ・デジャネイロのスラム街よりひどいのではないかと思いました。

ホテルに車が着くと、ものものしい警備で、まず坂道で車を止めてトランクまで開けてチェック。ホテルの玄関でも荷物を機械に通してチェックしています。なんか、大変なところに来てしまった。

部屋に入ってから、慌ててPCを立ち上げ、情報を探しました。いやいや、来てから探しても遅いというか、何というか。まずは、外務省の渡航情報をチェック。

インドネシア日本国大使館/ジャカルタ・ジャパン・クラブのインドネシアで安全に暮らすために」を読んで怖くなりました。こんなの先に読んでいたら、絶対に行かなかったと思います。http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/jakarta.html

「2009年7月、ジャカルタ市内のホテル2箇所において同時爆弾テロが発生し、外国人6名を含む9名が死亡、多数の負傷者がでました」とあり、ホテルの警備が厳重な理由が分かりました。しかし、出入りの度に、あんな厳重なセキュリティー・チェックを通り抜けるなんて・・・陸の孤島ではないか。しかも、ホテルのレストランは高そうだし。かと言って、ちょっと近所に気楽に買い物に出るという感じでもない。気が滅入りましたし、明日からどうしよう、とも。

検索して出てくるジャカルタ情報は、怖いものばかりでした。現地に来てから調べるなよ、とセルフツッコミ。

ジャカルタのタクシーの乗り方・見分け方」というサイトも見つけました。http://id.walkers.co.jp/news/single/000100/

これによると、”「タクシーの運転手」は、地方出身の出稼ぎ労働者の有力就職先の一つ。故に、つい先週までジャワの田舎にいてジャカルタの地図はまったく頭に入っていないけどタクシー運転手としてデビューを飾っているケースが少なくありません。”とあり、なるほど、と納得。(NYのリムジンでも、移民の男性が助手してたし。NYに来て1週間と言っていたが、先輩運転手がお客乗せて走りながら道を教えていた。)ジョグジャカルタと違って、英語が通じにくい理由もここにあるのかも。

これもタクシーの紹介:http://blog.livedoor.jp/emodrum/archives/34738652.html 

ここでも、「具体的にいうと道を知らないドライバーが急増してますw 日本では考えられないと思いますが、インドネシアではそれでもタクシーの運転手になれてしまいます。タクシードライバーは、インドネシアでは免許さえあれば誰でもなれる簡単な職業として認識されています」と書かれています。
このまま、引きこもりになってしまいそうな恐怖に駆られましたが、ともかくも、明日は一番安全そうな郊外のボゴール植物園に行こう、と決めてふて寝してしまいました。