2013年に印象に残った展示など
Twitterの TLで、今年印象に残った展示を、美術クラスタの方たちが書かれていて、興味深かったので、私も少し対象を広げて、今年(2013年に)印象に残った展示を上げてみたいと思います。必ずしも、よい意味だけでなく、考えさせられた展示も含めて。また常設や案内板なども含めています。
1.国立民族学博物館特別展「マダガスカル 霧の森のくらし」(3/14~6/11)
展示の双方向性という意味で、これ以上の展示は今まで体験したことがありません。ザフィマニリの人たちに手紙を書いて入れるポストがあり、手紙を書いて入れたら、夏にちゃんとマダガスカルから写真葉書が届きました。差出人は特別展実行委員長の飯田卓先生でしたが。
2.Museu de Arte Moderna do Rio de Janeiro(リオ・デ・ジャネイロ近代美術館)"Tempo para respirar", de Maria Nepomuceno
開放的な展示空間にのびやかに広がったカラフルな展示が魅力的でした。
館HP(MAM):http://www.mamrio.com.br/
Face Book :https://www.facebook.com/MuseuDeArteModernaRJ?hc_location=timeline
3.スタジオ・ミュージアム・イン・ハーレム”Harlem Postcards・Summer 2013 ”
入ってすぐの無料スペース壁面に展示されているポストカード群。気に入ったもの2枚を持って帰ることが出来ます。持ち帰った人が、また誰かにこのポストカードを送ることで、ハーレムの「今」を伝えることが出来る、うまい仕組みだと思いました。残念ながら館内の写真は撮っていません。
4.マレーシア国立動物園内のアクアリウム
写真は、Signal Barb. 古典的な汽車窓式展示で、上流から中流、下流、サンゴ礁の魚までを、1つの水槽に1~2種類ずつ展示していて見飽きないし、どれが何という魚か照合しやすい。淡水魚ファン必見の水族館。アクア・トトぎふは、ここをお手本にしたのか、と思うほど。
詳しい写真は、このブログにあげてあります。→http://takibata.hatenablog.com/entry/2013/04/03/095737
5.ブルックリン・ミュージアムのフィルムの夕べ
ブルックリン・ミュージアムは、毎週木曜日は夜10時まで開館、木曜の夜は毎週イベントがあり、この日はL'eau de Vie (Jean-Luc Godard,2006)というフィルムを見ました。入館料を払えば無料でチケットが貰え、カクテルサービスもあります。上映前に展示室でカクテルが振る舞われ、なごやか。これは賛否両論あるでしょうが、アートとアーティスト(の卵たち?)を身近に感じた夜でした。
6.大阪歴史博物館特別展「変わり兜×刀装具 戦国アバンギャルドとその昇華」(11/2~12/8)
会期終了前日に行ったこともあって、会場は熱気に溢れていました。アート系の若い人でいっぱい。キャプションが面白かったのもよかったです。よくこんな変な兜作ったよな、という、実用とはかけ離れた遊びを見た思いでした。
7.ブロンクス動物園の看板
ブロンクス川、ブロンクス動物園、隣接するニューヨーク植物園の広大な樹林帯が、渡り鳥の休憩地になるという看板。巨大都市ニューヨークの中の緑のオアシス。安満遺跡公園も、こんな場所になってほしいものです。
8.ニューヨーク水族館のパネル(Buy A Fish,Save A Tree!)
テトラやディスカスの魅力的な水槽の上に掲げられたメッセージ。テトラたちは繁殖が容易なので、これらの魚を輸入することが、地元に現金収入をもたらし、木を伐らずに済むというメッセージ。真偽のほどは分からないのですが。
9.富山市ファミリーパークの里山生態園
この生態園には、ニホンカモシカ、ニホンザル、ホンドタヌキ、ホンシュウジカがいます。広大な面積なのはいいのですが、最初、あまりのものものしい柵に驚きました。豪雪地帯だし、サルがいるので、柵が高くなるのは仕方ないと思うのですが、ここまでして動物を飼う意味を考えざるを得ませんでした。ガラス張りのコーナーからサルの様子など身近に観察できるメリットはあります。
10.museu casa do pontal の音楽付きガイドツアー
ICOMのエクスカーションで行ったブラジル民衆芸術の博物館。楽器の演奏付きで展示室を案内してくれて楽しかったです。こういうアイデア日本ではまだないのでは?
敷地内の木々に森林性サボテンやティランジアが着生しているのにも興奮しました。
館HP:http://www.museucasadopontal.com.br/
以上、10個に限定してあげてみました。もっと、もっと、あるのですが、無理に絞るとこの10個でしょうか? 2014年が始まってしまいましたが、今年もたくさんのミュージアムを訪問したいものです。