ネコと見つける都市の自然/ホネホネサミット2014

2014年10月8日(水)、大阪市立自然史博物館で開催されていた第45回特別展「ネコと見つける都市の自然ー家の中から公園さんぽー」を見て来ました。

入ってすぐのキッチンセットが一時代前のもので物悲しい。我が家の以前のGまみれの台所を思い出させます。扉を開けると、そこにはお約束のGが…。

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これはキモイ系の展示だな、という予感が。
アシダカグモvs.Gの動画。これは予告編を見ていたので、Gが捕獲されるところを見るのがむしろ楽しみ。しかし、苦手な人には酷かも。という意味では、すでに一線を越えています。この特別展は、一般受けはムリ。

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展示ケースの最上段が空いているのが気になる。これは写真撮り損ねましたが、空白があると寂しい感じがします。全体的に手作り感満載。

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植物標本。これ作ったの誰かな、あ、Seさんだ、Fuさんだ、とか。

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アメリカオニアザミの標本。デカくてかっこいい。この特別展用に作られたのでしょうか?

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アラカシ、コナラの実生苗。だいぶ以前、Oさんに勧められて、様々な木の実生を試みた友の会会員さんがおられて、そのスケッチの冊子も館から発行されていましたが、これは在庫はなく、入手出来なかった記憶が。樹木の芽生えの姿はよく分かってなかった旨、以前、Oさんに伺いました。将来的に自由時間が出来たら、こういうのやってみたいですが、広い、日当たりのよい庭がないと無理。

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タンポポ調査のサンプル。こんなふうに証拠を集めているのか、としげしげ。

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メンガタスズメの成虫。ええと、我が家によくいる幼虫は、確かクロメンガタのほうだったはず。
このあと、イシガメとクサガメの見分け方とか、ハシブトガラスハシボソガラスの違いとかを鑑賞。オオミノガはミノムシのことかな、最近さっぱり見なくなったのはオオミノガヤドリバエに寄生されたからだとか。

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この説明面白い。しばし、カエルの眼を比べていました。

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肝心のラベルのところがキャプションで隠れてしまって、誰が作った標本か分からないじゃないですか…。

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懐かしの千里ニュータウンの草原の写真。この下に、持ち帰りOKの横川さんのNature Studyの抜刷、最後の1枚が残っていたので、いただいて帰りました。私は千里NT育ちですが、山を崩して埋めたところと、崩された元々山だったところがあると父から聞かされてきました。隣接した草原の植生の違いに、そんな事情はもしや関係あるでしょうか? 子ども時代、千里NTの中には、自然の池をそのまま残した公園があって、隠れ家を作って遊んだものです。

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 アシナガバチ、我が家に巣を作っているのはこれかな…。しかし、いまいち、確信が持てない。

という感じで、私にとっては身近な生き物が色々取り上げられていて楽しめました。しかし、ここに出ていた生き物、全て平気で見られる人は少数派では? 私はカタツムリが大の苦手なので、マイマイのところだけはスルーしました。他は、見る分には大丈夫。ただ、一般受けは難しいだろうな。この日は平日の午後で、私の他には、メモを熱心に取っている大学生が20人ほど。引率の先生が、S大の実習生は…と呼んでおられたので、京都か大阪なのでしょう。博物館実習として見学に来ているのかな? うちの学生さんには、この展示はムリ、と思いました。虫嫌い率が高いので。

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これは私が提供したネコ写真。大きく伸ばすと粗いのではないかと心配していましたが、割と鮮明に写っていて、ほっとしました。
ちなみに、この特別展、私は「ネコ展」と勝手に呼んでいましたが、猫と合わせ技にしたために、何が展示してあるのか、タイトルだけではイメージしにくかったのではないでしょうか? あと、「都市」の定義がよく分からないままでした。最初、大阪市の自然なのかと思って見たのですが、大阪市限定でもなさそう。見ている側はそのあたりに戸惑いが。全体として華やかさがないのが、集客が伸びなかった原因かと思います。文系の若い子の興味は、マンガ、アニメ、ゲーム一直線なので、なかなか自然史博物館に足を運んで貰えないです。

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さて、10月12日(日)は、同じく大阪市立自然史博物館を会場に開催された”ホネホネサミット2014”に行って来ました。お目当ては、Twitterで拝見していた、ウニのたなっちょさんのコーナー。ウニなので、すぐに分かりました。

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たなっちょさんは、とても親切に、あれこれ教えて下さいました。ウニは発生の研究によく使われてきたけど、ウニの生態を研究している人はほとんどいないそうです。

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「古生物研究と骨」と題されたカワハギの展示。京都大学大学院地質鉱物学教室古脊椎グループの出展です。これは見事。

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ピラルクーの頭と舌のホネ。全長2mくらいの個体の頭の部分を鍋で炊いて作ったそうです。舌がザラザラなのを触らせていただきました。こうやってずりずり擦るのだという実演。沖縄生き物標本のSさん。

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この、机の上に敷いてあるポスターが気になって仕方ありません。「いろとりどりな おきなわのおさかな242」という文字が見えます。シーランド:沖縄の釣具店 で、1,500円で売っているそうです。沖縄には大きな釣具店は2系列しかないとか。今度行ったら、これをゲットしたいです。
大きな魚の口が動く骨格標本の写真を撮らせて貰っていたら、出展者のSさんに「動画でなくていいの?」と聞かれたので、慌ててiPhoneで動画撮影。You Tubeにアップしましたので、下にリンクしておきます。「シーランド」という固有名詞を覚えるのに必死で、肝心の大きな魚の名前を忘れてしまいました。

ホネホネサミット2014沖縄生き物標本さん - YouTube

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これは東京で魚類の骨格標本を作って販売されている方のブース。すみません、お名前忘れてしまいました。全身骨格のヒゲキホウボウ、キホウボウが興味深かったです。他の多くの魚は全身だとサイズが大きくなりすぎるので、頭骨の部分だけ作っておられるとか。
基本、自分の興味で、ウニ、魚のブースを中心に回りました。ニコンの簡易顕微鏡について詳しく教えて下さったブースの方も。昼食は移動販売車で来られていた


でいただきました。こんなことやってる若い人たちがいるんだ…。

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ドリンクがおいしかったです。食事のほうは……健康によさそうです。
関係者の皆さま、お疲れさまでした。色々教えていただき、有難うございました!